作品概要
「ずっとこうしたかった…」 彼女のブラウス越しの胸元に顔を埋めながら、彼はそう言った。 無理もなかった。長い間彼女への本音を隠して、自分を抑制してきたのだから。 2人はこれまで、上司と部下という関係を続けてきた。それ以上でも以下でもなかった。 1980年代_バブル前夜の日本。経済成長の波を受け、中小の土建会社に勤める田嶋(たじま)は、仕事に忙殺されていた。 気付けば34歳独身。結婚願望はとうに消え失せていた。 「お疲れ様です。田嶋さん」 彼女は佐伯純子(さえきじゅんこ)。この春、事務として採用された高卒の女子社員。 田嶋にとって純子は、職場で少し話す程度の間柄。一方彼女は田嶋に強い恋心を秘めていた。 ある日、お昼の休憩スペースで鉢合わせた2人。初めは…
【試し読み】花ざかり



【作品の概要】
「ずっとこうしたかった…」
彼女のブラウス越しの胸元に顔を埋めながら、彼はそう言った。
無理もなかった。長い間彼女への本音を隠して、自分を抑制してきたのだから。
2人はこれまで、上司と部下という関係を続けてきた。それ以上でも以下でもなかった。
1980年代_バブル前夜の日本。経済成長の波を受け、中小の土建会社に勤める田嶋(たじま)は、仕事に忙殺されていた。
気付けば34歳独身。結婚願望はとうに消え失せていた。
「お疲れ様です。田嶋さん」
彼女は佐伯純子(さえきじゅんこ)。この春、事務として採用された高卒の女子社員。
田嶋にとって純子は、職場で少し話す程度の間柄。一方彼女は田嶋に強い恋心を秘めていた。
ある日、お昼の休憩スペースで鉢合わせた2人。初めは気まずい沈黙だったものの、
田嶋から話を切り出し、最後は盛り上がった事をきっかけに、グッと距離を縮める。
そして週末の職場の飲み会。田嶋と純子は、互いにプライベートな姿を初めて見合わせるが…
他の上司の悪酔いに付き合わされた純子に、危機が訪れてしまい…
田嶋は彼女の貞操を守れるのか?
そして2人の恋は、どこに向かっていくのか…!?

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